来週いよいよ私のデビュー作が
某合同誌にて掲載されるようなので
もうサンプルあげるかってことで乗っけます
見たくない人もいると思うんで
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散物語(チルモノガタリ)
《初》: 因幡の薬売り
薬売りの兎の朝は早い、幻想郷では人数が少ないものの日が沈むまでに一軒一軒回らなければならいからだ。
もう既に毎日の日課であるため鈴仙・優曇華院・イナバには特に苦では無かった、だかしかし今日は違った
いつもより一刻早く起きねばならなかったからだ
「はぁ・・・・」
鈴仙は竹林から人間の里へ向かう畦道を重い足取りで歩きながらため息をついた
重い足取り処か本当に重い、何しろ赤子を背負ってるかの如く荷物が重い
「これじゃ早起きした意味が無さそうね・・・」
畦道脇の切り株に荷物を置き腰を掛け一息付く鈴仙、普段なら2,3羽で分担して配置販売を行うのだが
今回はいつもと訳が違う、人里では今流行病が猛威を振るっており製薬が追いつかないほど
人手もとい兎手が足りておらずあのてゐでさえ材料集めに掻き出される程の状況である
「ここで何してるの?」
振り返ると左手一杯の木の実を持ち美味しそうに頬を膨らませたチルノが居た